更に延長になりましたねえ緊急事態宣言
どのみち今はずっとカンズメなので僕はそんなに影響無いんですけどねw
でも毎年恒例の燕子花図屏風を根津美術館に見に行きたかったのですが、昨年に続き今年も見れない恐れありなのが心残りです
東博の鳥獣戯画もこのままじゃヤバいんだろうなあ。結局先月のポスター展以来どこにも行ってないな
先月我が庭園美術館でやってたんすよ
という特別展なんですがね
僕ポスターってすごい好きなんですよ。メッセージを抽象化して伝達するという行為って音楽のそれと同じですし、デザインとアートって一見両極なんですが、むしろニコイチといいますか、優れたデザインはアートに達するし、優れたアートってやっぱりデザインとしての完成度が高い
そんな中ポスターという物が担うデザインとアートのバランス感がすごく良くて、かっこいいポスターってホント飽きないですよね
久々の庭園美術館だったので
茶室や庭園の方も廻ってみたんですよ
雅ですなあ
本読んでる人とかもいたりして
おしゃれかよ!!
おしゃれさんかよ!!
こんなとこで本読めるような人に生まれたかったわ
アールデコの旧朝香の宮邸
めちゃくちゃ良かったんですが、僕がウダウダいうより佐賀一郎先生の解説があるのでぜひそちらも見る事をお勧めします♪
すんごいわかりやすい解説
今回の内容をザックリ言いますとね
ポスターは歴史的にいうと19世紀末にロートレックやミュシャで一気に花咲きましたよね
でもその頃ってまだ多くは画家が描いてたので、ポスターではあるもののかなりアート寄りというか
あくまで個人主義な要素も強かったわけですよ
ミュシャでいうとジスモンダはギリわかりますが、JOBとかモンテカルロとかって、知らない人にしたらぶっちゃけ何の広告かわかりづらいですよね
あれらはアールヌーボーのおシャレ〜な感じがウケたのであって広告という概念とは少し違う
ので広告という役割でのポスターは20世紀に入ってからどんどん進化していくわけですが
問題は20世紀に入ると世界は一気に資源や領土の取り合いで大戦に向かっていくことになります
そんな中で永世中立国であるスイスだけはプロパガンダではなく、情報は中立で正確であるようつとめた結果、よりシンプルに、より本質に向かうわけですな
その精神がバウハウスやモンドリアンとも共鳴し、80年代のポップカルチャーとも融合し、どう移り変わってきたかを時系列的に見て行く展覧会なんですがね
今回僕的に面白かった部分は多々あったのですがやはり一番はサブタイにもあるように「ビジュアルコミュニケーションは可能か?」という問いに対して動画の最後で佐賀先生は「不可能だった」と言っていることなんですよ
「だから変わって行く必要があった」と。
衝撃的でした
これって決してビジュアルに至った話ではなく、音楽をはじめとする”メッセージを抽象化して伝達する”という全ての作業において言える事なんじゃないでしょうかね
デザインであれ音であれ、人が人とコミュニケーションをとる手段や方法はやっぱりその時代に応じて変化・進化していく必要があり、それができるかできないかによってそのカルチャー自体の広がりや深み、果ては衰退に至るまでの全てに通ずるんだなあと
単純に昔のポスターのデザイン力に「はあ〜」なんつって感動している中で、最後に突然グーパンをくらった感じがしてものすごい刺さりました
そもそもポスターというかグラフィックデザインにおいてスイスがそんなに影響を与えていたことも現在の世界規格を作っていたことも全然知らなかったのですごい勉強になりました
もう終わっているので見れないのですが、上記動画だけでも流れはすごくよくわかるので、こういうのに興味ある人は暇つぶしにでもぜひご覧ください
具象化/抽象化のセンスやポイントは本当に今見ても勉強になると思います
ま、ただ見てるだけでもかっこいいしね!
図録も1枚1枚の解説が丁寧で永遠に読んでしまう
さて、庭園美術館と言えばなんですかー?(耳)
はい、そうですね!
六甲園ですね!
行け行けとうるさいミュージシャンがいたので行ってみたんですがどんだけ美味いのここw
焼肉屋をお探しのダンディーは三宿の六甲園熱いすよ
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