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POP STAR

最近最高に嬉しいことってなにかありましたか?


僕はありました♪

はいそうです!本柳礼文さんのTシャツが届いたことです!!


僕が今一番好きな画家の本柳礼文(もとやなぎれいもん)さんがTシャツを出されまして先日ついに届いてしまいました...

これはバスキアとウォーホルとキースへリングという永遠のポップスター夢の共演なんですがね

もうなんなんすかこれ。僕の為に作ってくれたんですか。もう本当にありがとうございます。

っていうか生まれてきてくれてありがとうございます。


実はこれってTシャツ用のデザインじゃなくて、もともと本当に”絵”だったんですね

昨年の3月、とある番組で礼文さんを知り、初めて個展に行ったんですが、そのきっかけになった作品が番組で見たこの絵だったんです

ストリートスター、ポップスター、トリックスターが集合するだけでもアガるのに、それを礼文さんのタッチとキャラで描かれると尚シビれますよね


個性の捉え方が礼文さんぽくて最高


一目惚れっていうんでしょうか、なにわのポップスターを豪語するワタクシ的には、とにかく「これを生で見たい!」と思い翌日急いで行ったんですが、僕が知ったのは最終日の前日で結局この絵は見れなかったのです

万が一の万が一、残ってたらその場で即買い決定で行ったのですがあるはずもなく...



でもそれ以上の収穫というんでしょうか、僕この人の作品全てにドハマリしてしまいまして

モチーフや視点、水彩のタッチ、色味、ユーモア、切なさ、もう全部僕の好きな物と一緒でして

初めてジェリーフィッシュの2枚目を聞いた時の感覚っていうんですかね(あ、全部入ってる...)って感覚あるじゃないですか

もちろん食べ物であろうが乗り物であろうが、服であろうが文具であろうが、自分にとって大切な物や好きな物が全部入ってる物に出会う瞬間てありますよね。まさにそれだったんですね


それから時を経て今年、礼文さんがTシャツを出されるという情報を得て見てみると、なんとあの時手にできなかった、いや見る事さえできなかったあのポップスターが!!!

生まれて初めて「おっしゃキタアアアア」って声に出ましたわ


ボディも薄っすい薄っすいペラペラのボディじゃなくて、超絶いい感じのヘビーウェイトで、手書きのメッセージカードまで付けてくれて本当にありがとうございます

っていうか生まれてきてくれてありがとうございます


でも残念なことも1つあって。

例えばもう1枚「三銃士」というのも買ったんですがね


わかりますかね


これらのカラーって”手塗り”なんですよ

1枚1枚手で描いてるんですわ。ちょっと待って、一体このTシャツナンボすんねん!って思いますよね


クッソ安いんですよ


僕もアーチストやクリエイターを扱って仕事してるのでわからなくもないんですが、どうしてもこういう人らって商売っ気が無いというか、ここで儲けようとしないというか、このTシャツって基本的には受注なんですが作れば作る程赤字なんですね


でもクリエイターってすぐ「好きでやってるから別にいい」って言うじゃないですか

んなわけあるかいw継続性の無い喜びなんてあっちゃダメというか意味ないんすよ

クリエイティビティごと下がるから結果誰も得しません


今回僕はただのお客なんですが、仕事柄これは言わなきゃいけないと思い、失礼を承知で「この値段はおかしいです」と伝えたんですね。いやホントにボディ代みたいな値段なんで


僕もTシャツはよく買いますがロゴが1つ入っただけで何万する物も多いですよね

ハイブランド以前に今時は個人ブランドでも普通に1万2万しますよね

てかそもそもここで売っているのは大量生産した「デザインTシャツ」ではなく、画家がたまたまキャンバスをTシャツにしただけの「作品」であるわけですから、次回からはせめて、いやお願いですから少し上げてくださいとお願いしましたわ


でも今回1つわかったことがあるんです

「画家のTシャツっていいな」ってこと


大量生産ではないにせよオーダー分は作るので、絵のように決して1点限りではないですよね

30枚50枚、なんなら100枚くらい世の中にあるのかもしれません

でもその作品を手にした時の”喜び度数”ってそれが1点しかなかろうが100点あろうが、自分にとって実はなんも変わらんということを知ったんですよ


むしろTシャツという日々何気なく身につける物に好きな作品が描いてあるこの高揚感

大切な日や気分が良い日に着て行きたくなるTシャツって何枚あります?

少なくとも僕はTシャツというアイテムがこんなに愛おしくなったのは初めてでしたわ


もちろん「画家がデザインしたTシャツ」なんて星の数ほどあるわけですが、風景画をTシャツにしてもキモいし、抽象画をTシャツにしてもただのデザインTですよね

つまり誰でもいいってわけじゃなく、当然画家の作風が全てですよね


ところが礼文さんの絵って、モチーフが持つポップさとアートさのバランスが、Tシャツというアイテムが元々持っているポップさやファッション性とあらゆる要素ですこぶる相性が良いことにも気づいてしまったんですよ僕


なんなら今後は「Tシャツ画家」じゃないですが、メインのキャンバスをTシャツにして、毎年シリーズでずっと作ってくれないかなとすら思いましたわ

そうなれば僕間違いなく全種コンプリートして10年後「礼文Tシャツ展」開くなw


Tシャツやスニーカーのようなアイコンて今では十分なコレクター性があるし、かつ他のブランドとのコラボ性はもとより、ディスプレイ的にも従来のギャラリーではなく、もっと楽しく開けた場所で新しい個展の仕方も出てきそうな気がしました


ただ新たな悩みに直面していまして、それは「もったいなくて着れない問題」ね

これはストック用も頼まないといけないなw

いやあ「絵を着る」って最高だわ

なんか新しい喜びを発見してしまった気がするw

でも着物って本来こういう価値観なんだろうな

あれって明らかに”絵”を着てるもんな


絵を描く人ってすごいよねえ

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田中一村

1hの至福

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